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衣装ができるまで’13

13/02/06
まだ早いかなぁ・・・と思ったけど、 一昨年は1月中に最初を書いているので・・・・
おいでんの衣装、今年も手作り、いくぞーーー!
一昨年のグリーン系の衣装を作る時、 もうひとつ案があって、エンジ系の材料もあったのです。 しかし、グリーン系の方が、材料のほとんどが古着なので 作るのが楽でいいのと、 エンジは誰かと色がかぶるかな、とちょっと思ったりして、 グリーンを選んだのです。
今度は、エンジの方で。 古着の方が楽なのは、自由度が少ないからです。 元のパターンをうまく利用しないと作れないから、 デザインが決まってしまう。 だから、悩む部分が少ないのです。
エンジの布が5mあります。 実はそれだけではゴージャスなドレスは作れません。 ずっと以前に、青い布と白い布を使って作った時は、 たしか、青だけで10mくらい買ったと思います。
布より少し明るいスーツが1着あります。 色は違いますが同系色なので、使えそうです。 これを足すことで、たぶん足りるだろうと思うのです。
白いカーテン地が何種類かあります。 アイリス(布屋さん)のバーゲンで、1枚100円はしなかったような気がしますが、 なんとなく、使えそうな気がして買っておいたもの。 アンダ―スカートと、フリル部分をこれでたぶんカバーできる。
アクセントに、あずきミルクの色をしたカットソーがあったはずなのだけれど・・・・
生地そのものがプリーツのような感じで、 細長く切ってつけるだけでフリルのような感じになると思ったのですが、 見当たりません。
一昨年、スーツと一緒にしておいたはずだから・・・・ いや、まてよ。 去年の暮れに見た覚えがあります。 もしかして・・・・・捨てた? 確かに一部にしみがあってもう着られないものではあったけど・・・・
だから断捨離はきらいじゃ!!!
しかたないです。 そのアクセントの部分は、なにかまた探しましょう。
デザインは、いつもの通り、長袖で肩を出さない形。 宝塚の記念誌によれば、ベルバラのジャルジェ夫人がそんな感じ。 でも、布の都合やなんかで、ちょっとポリニャックっぽく・・・・
一昨年は、ブラウスとスカートとジャケットという形でしたが、 布の多いスカートは、踊っているうちにずり下がってきます。 気持ち悪い。 ですから、次は絶対に上下をくっつけようと思ってました。 次があるかどうかもわからなかったのに・・・・・
次がありましたから、 ブラウスと袖付きのジャンスカになりそうです。
しかし・・・・ 今度は前回よりも自由度が高いですから、 細かいデザインにかなり悩むだろうと思います。 さて、どういう風にしたらいいかなぁ・・・・
13/04/14
やはり、自由度の高さに悩んで、先に進めず(というのは言い訳) もう、4月半ばになってしまいました。
迷って、先に進まなくて良かったこともあります。 最初にデザインしていた飾りが、他の人とかぶりそうなことがわかって、変更。 前より少し大人っぽくなるはず。
さて、最初にやったのは、ジャケットの裏地を外すこと。 夏ですもんね。しかもブラウスを着た上に着るのですから、裏地はかんべんして。 裏地を取ったら、袖もはずれてしまいました。
このスーツは、昔、実家の母が作ってくれたものです。 色も、デザインも好きでした。 ちょっとだけ嫌だったこと、ゆるみが多い。
母の作るのはいつもそうでした。 もしかして、縫代を1.5センチとっておいて、縫う時は1センチで縫っているのじゃないか と、よく思いました。 市販のに比べて、どことなく、ぶかっとしていました。
でも、今と違って市販のは高い。 感謝はしてましたけど、内心、もうちょっとスマートに作ってくれたらいいのに・・・ と思いました。
もしかして、母は、数10年後に、娘がリメイクドレスを作ることを見越して、 体型の崩れ分の余裕をとっておいたとか・・・・まさか。
とにかく、ありがたいことに、着られます。
袖を外したついでに、袖山を少し高くしました。 パフスリーブというほどではないですが、少しだけ袖山にギャザーを。 そのほうが作るのが楽です。 きっちりの袖は、バランスをとるのが難しいです。
実は、作ったのはここまで。 あとは、カーテン地のうちの1枚はたぶんカーテンの見本なのでしょう。 すでに縫ってありましたから、それをほどいて、アイロンかけて、1枚の布に戻しました。
さあ、次はアンダ―スカート。 フリルが長〜〜〜いぞ。
13/04/20
次は、フリルが裾に付いたスカート。 白いスカートの上に臙脂のオーバースカートを重ねます。 どっちみち、一緒に重ねて縫ってしまいますが、 取りあえずは、別々で。
スカート丈は80センチくらい? 裾のフリルが20センチとすると、本体は60センチ。 生地は1.5mくらいの幅だから、ふた幅つなげれば3m。 そんなもんでしょう。フリルは3倍として、6幅。 60センチふたつと、20センチ6つで、240センチ。
だいたい2.5mくらいあったから、おおむねオッケー。 しかし、10センチですべての縫代がまかなえるかい? 本体は、上下1センチずつ欲しい。 フリルは裾を三つ折りにするから、合計3センチは欲しい。
62センチの2倍と、23センチの6倍・・・・・ 無理じゃん。
フリルを縫代込みで20センチだったら? つまりフリルそのものは17センチか。 本体に130。半分で65センチ。縫代を抜くと63センチ。
一応、ぴったりだけど、 フリル17センチは寂しいなぁ・・・・・
それに、本当に2.5mあるのかな? 確認。 145センチ幅の245センチでした。
幅はいいのよ。5センチくらい短くても。 どうせ、ギャザーたっぷりのスカート、たいした違いはない。
けれど、長さは計算通りないとだめでしょう。 というか、計算の方を合わせればいいんだけどね。 もう、フリル3倍っていうのをあきらめましょう。 フリル2.5倍。 ま、2倍より多ければ、なんとかなる。豪華さの違いだけだから・・・ それが大きいんだけど、ないものは仕方ないです。
2.5倍だと5幅。 本体とフリルの丈を合わせたら80センチ。 幅を減らしたんだから、丈を1センチくらい伸ばしても・・・81センチ。 本体に2を足したものの2倍と、フリルに3を足したものの5倍が245センチ。
うん、これって、方程式の問題だ。 おーーーい、中学生!やってみないかい? って、うちには、中学生はいないなぁ。
フリルの長さは21.3・・・センチ・・・・・21でいいや。 こういうところが、数学と家庭科の違い。 どうせ、そこまで正確に切ることなんてできないから。
ということで、本体を縫代込みで62センチ、フリルは24センチでカット。 ほらね、余ったりしないのよ、なぜかしらないけど。
本体2枚をつなぐ。 フリル5枚をつなぐ。 生地の刺繍が向きのあるものなので、上下を間違えないように。
フリルの裾を三つ折り縫い。 9mはなかったけど、7mちょっと。 ひたすら縫う。
そして、フリルを作る。 7mもあると、途中でギャザーの糸が切れたら泣けるよ。 4等分して、4本のフリルを作るつもりになれば ま、エプロンのフリルくらいだから、失敗しにくいでしょう。
4等分の糸印。目立つ糸で。 本体の裾の方にも4等分の糸印。
それから、その一つごとにまた4等分して、V字型の小さい切り込みを入れる。 これが、フリルの合い印。 4等分じゃなくても6等分でも8等分でもいいのだけれど、 ま、めんどくさがりだから。
ミシンの糸調子を狂わせて(上糸をきつく)針目は最大で、 糸印まで、ガーーーーッと縫う。
布が薄いからよく縮むねぇ・・・・ 普通子ども服やエプロンを作る時は、仕上がりとそんなに違わないくらいに縮むのに、 仕上がりの半分くらいまで縮んじゃったよ。 これは、縫い終わりにたっぷり糸を残しておかないといけません。
フリルと本体の糸印を合わせて、その後、切り込みを探してあわせて、 合計17本の待ち針・・・・じゃなかった。
そうだ、最初の糸印までしか合わせてない。5本です。 きつくした上糸は、ツレているので、ひっぱることができます。 縮みすぎたフリルを伸ばしつつ、均等になるようにして、 適当な位置に待ち針を止めて、糸調子を戻したミシンでフリルを縫いとめる。
時々、失敗するの。 狂った糸調子のまま、次の作業をしてしまう。 普通に縫うつもりの部分がすぐに糸が抜ける状態になってしまう。 今回は、失敗しなかったけどね。
糸印まで縫えたら、続けて次の糸印まで。 合計4回繰り返して、フリルはつけ終えました。
本当ならば、全部きちんと整えてから、しつけをかけて、 それから縫うのですけどね。面倒・・・・
こんないい加減な縫い方は、洋裁学校の先生だったら「ダメです!」って言いそうだね。
これだけ。 7mの三つ折り縫いで、一度くじけて、 mixiのアプリをやってたので、 これだけしかできませんでした。
どうしようねぇ。
オーバースカートにも、もっと長いフリルがあるんだけど・・・・・
13/04/27
今週の作業、と書くべきかな。 2日分です。と言っても、時間的には1日で十分できる内容です。 ただ・・・・・途中で飽きたのです。
オーバースカートを作りました。 この布は、ちょうちょの織り柄の入っている臙脂の布で、 何か作りたいと思って5m買っておいたもの。 色の違わない織り柄なんて、夜見たら、なんにもわからないんですよ。 自己満足だけです。
ウエスト部分をアンダーと同じ長さに仕上げるために、 寸法を物差しでなく、アンダ―スカートの布と合わせて決めました。 これは、横着をするためには必須の操作です。
もひとつ、横着するために、布は横布で。
まず、5mの長さで15センチの幅のフリル用の布を2枚。つなぐと10mになります。 本体はアンダーの本体より5センチ短く55センチ。
もうひとつ、花柄のカーテン地、103センチ幅約1m。 これを10本の細長い布に切り分けてつなぐと約10m。 これもフリル。 ケチらないで作る時は、これは、幅8センチほどのレースを10m買ってくればいいのです。 (けっこう高いです)
この2本の10mのそれぞれの裾になる側を、3つ折り縫い。 ただ、それだけなんです。 アイロンを使っており線を入れて、その通りに10m×2 縫うだけなんです。 でも、やはり、ここで飽きて、アプリに逃げました。 長いだけのつまらない作業です。
別の日にあらためて作業開始。 2枚のフリル布をぴったり合わせて、ギャザーを寄せる作業をします。 前回は4つに分けてしわ寄せをしましたが、今回は5つに分けました。 ほぼ、2mずつの5回。ちょっと豪華なエプロンのフリルを5枚分縫うと思えば・・・・
糸調子を最高にきつくして、上糸の針目を最大にして、 ダーーーっと縫うと、針目のきつさにつられて布は自然にギャザーが寄ってきます。 前回、布が薄かったために、寄りすぎましたが、 今回は、普通の布にもう一枚レースを合わせたために 、 寄ってほしい長さよりずっと長い状態で終わりました。 後は手作業で、きつくひっぱられている上糸をもっと引っ張って、 フリルつけ位置に合わせればいいだけです。
この2枚重ねのフリルの他に、アクセントとして、細いオレンジ色の布の二つ折りを挟みました。 これは、今回の見本としている衣装にあったデザインをそのまま取り入れたものです。 (本当は、そのままじゃないかもしれませんけど、見た目だけはそのまま)
本体、オレンジの布の二つ折り、2枚重ねのフリル。 これだけを重ねて、ひたすら縫います。ほぼ3m。
その後、裏側の縫代の始末として、ジグザグ縫い(ロックミシンを持ってませんので)。 それから、フリルをきちんと落ち着かせるために、縫代を本体側に倒して、 縫い目から5ミリくらいのところ、本体側を、普通に1本縫います。
時間的にも縫う回数からしても、三つ折り縫い20mよりよほど工程があるわけですが、 こっちの方が飽きないですねぇ。
さて、次は、ジャケットの上身頃部分を、今回のデザインに合わせて切って、フリルをつける作業です。 ははは、フリルだらけ・・・・・・・
※ お裁縫をしない人のための豆知識。
洋服を作る時、布は、90センチとか110センチとか145センチとかの、 もともとの幅を横と考えて裁断します。 布は縦のほうが、ひっぱり力に強く、むだに伸びないので、 それをできあがりの縦にします。
しかし、ギャザーのために幅の広いスカートになるので、 それだと、何枚かを接いで作ることになります。 今回の場合、3枚はぎのスカートになります。 布を横にとれば、1枚のままでできるのです。 ただし、弱い方向に引力が働くので、 長く使っていると、部分的に伸びたりして、形がゆがみます。
今回、歪む前に夏が終わると思うので、横着しました。
13/05/22
上身頃はジャケットのリメイクで、後ろに背縫いのない服だったので、 後ろ開きにできません。縫代分が狭くなりますから。 オーバースカートも前が開いているので、 ここは当然、前開きです。
ところが、オーバースカートの開きから覗くアンダ―スカートは、 その部分が一番大切なので、開きを作るわけにはいきません。 どこか目だたないところへよけたいものです。 そして、セーラー服にあるような胸当ては、もちろん、真ん中に開きを作ったりしません。
前開きのものと違うものとにわけて、2着にすれば、難しいことではありません。 が、がんこもの。 一つにまとめたい!絶対にまとめたい!
というわけで、開きの作り方を悩んでいました。
あと、上身頃のフリルは、テーラードカラーと同じように、体の中央から外を向きます。 スカートの方のフリルはオーバースカート本体の端から体の中央に向かいます。 この、向きの違うフリルを、どうつなぐか・・・とか。
ほんと、我ながら、アホ、バカ、ターケ! (ターケはたぶん、方言です。昔、相続の時に兄弟で田を分けると、みんなが貧乏になってしまうので 田分けをするのはバカなのです。長子が相続して、弟は他の職に就くか小作をするのがよろしい。)
フリルをうまくつなげなくたって、幅広のベルトかなんかすれば見えないじゃん。 なのに、こだわるのです。
だって、自分が知っているもの。 手抜きをしたことを、自分に隠すことができないもの。 めいっぱいの踊りをするには、めいっぱいの衣装でなくては。
そんなこんなで、作る時間より、悩む時間の方が長かったです。
とりあえず、問題は解決して、 ジャケットの丈を上身頃に縫代を足した丈に切って、 白いレースと、スカートにつけたのと同じオレンジ色の飾り布をつけたフリルを 前中心からぐるっと縫いつけました。
ここで、一つ失敗。 フリルの幅が広すぎたので、3センチほど狭くしました。 縫う前に気付いたので、被害はたいしたことなかったですけど。
でも、ここで、フリルが狭くなるということは スカートのフリルとのつながりが・・・・・
いやいや、プロだったら、最初からそういう部分がきちんとできるんだろうけどね。
それでも、なんとかフリルを衿のようにつけて、 スカート2枚にギャザーを寄せて、 (いっぺんに寄せられるように、2枚の幅を同じにしておきました) 胸当ての布と上身頃とを全部いっぺんにつなぎました。
やっと、全体が見えてきました。 あとは、袖を直すことと、細かい仕上げ。
13/06/03
次は、袖丈を直しました。 下に着るブラウス(一昨年にも着用したもので姫袖です)の袖にあわせたいので、 試着をして、肘の少し下、ブラウスの袖が広がる、その切り替えのラインで 上衣の袖もカット。
そして、みたび登場、カーテン地の端切れ。 こんどは、かなりゴージャス。 幅広のレースです、って嘘を言おうかというくらい素敵なカーテン。 布幅いっぱいにギャザーを寄せて袖口につけます。 1m近いものがフリルになって袖口につくのですから、豪華でしょ。
それだけでなく、袖と共布のフリル(こっちはそんなに幅広くなく、長さも数センチ)を、 スカートと共布のベルトで押さえる感じの飾りを袖口につけ、 おまけに、蝶ネクタイみたいなシンプルなリボンをひとつ。
ごってごてに飾っています。
さいしょは、もっと普通に結んだ感じのもうちょっと大きいリボンをつけようと思っていました。 そして、スカートの途中にも。 スカートの背中部分にも、大〜きなリボンを。
けれど、そういう、リボンらしいリボンは、他の人とかぶりそうな気がして、 布で薔薇の花を作ってつけようと思いました。 そんなに難しくない方法を知っているので。
でも、ギリギリになって、変更。 私の役柄(別に劇をやるわけじゃないので役が決まっているわけじゃありませんが、 自分なりのイメージ、コンセプト)は 良妻賢母の優しい中年女性・・・・・うはっ、よう言うなぁ・・・・
飾りも落ち着いたもののほうがいいでしょう。 ということで、おとなしめのリボンを袖口にひとつずつ。 もうひとつ、オーバースカートの前の合わせ目に同じリボンを。 これで、つなぎめがなんとか落ち着きました。
アンダ―スカートのカーテン地が透けるので、 裏地代わりに、これまた古着。 ずっと以前、娘が中学の頃、友達と一緒においでんまつりに参加した時、 コスプレ集団でした。(もしかしたら、デンジャー・ゾーン?) で、ハーピーをやったんです。 夏ですもんねぇ。白いコットンのワンピース。肩も腕も出ていて、いかにも夏らしい。 お友達は、ドラコだったかなぁ・・・オレンジ色だった記憶が・・・・
そのワンピースを必要な長さにバサッと切って、 本体のウエストの縫い目に留めつけて、おしまい!
と思ったのですが 着て、後ろ姿を鏡に映してみると、なんかなぁ・・・・ 前がフリルだのリボンだのあるのに、 大きいリボンをやめたので、後ろはなんにもない。
やっぱり、今年もぺプラムですかね。
元のジャケットの切り落とした裾の部分を10センチほど、 プリーツを畳んで、ウエストのちょい上に留めつけました。
うん、これで、寂しくはない。 しかし、カッコよくない。
姿勢が悪いからいけないんだ。 背筋を伸ばして・・・・・ まだ、違う。 もっと、もっと、威張りん坊みたいに胸を張って・・・ うん、ちょっとまし。 この姿勢を維持するのか?踊る前から筋肉痛になりそう。
もっと美しい後ろ姿になるには・・・・ あと10キロほど痩せなくては・・・・・・無理、ムリ。しません、そんなこと。

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